わたしの健康論 – 食べ物について

ツルツル肌の肉食系男子

高校生の時のクラスメートの一人が、野菜を一切食べない人だった。

彼は野菜を口にすると「おえっ!」と吐き出すほどに嫌いで、少しも食べられないし、魚も好きではない。
だから彼は肉ばかりを食べていたわけだが、しかし、彼の肌はスベスベに綺麗で、本当に人一倍元気に走り回っていた。

高校生年代の話なので大人とは条件は違うかも知れないが、とりあえず彼のことを「常識に反した(?)例外みたいなやつだ」と思っていた。

しかし、社会人になってから、たまたまこの彼の話を知り合いに話したことがあって、

すると、その人が、
「私の父もそうです。お肉しか食べません。でも元気ですよ」
と言ったので、

「(高校時代の)あいつみたいな人が、世の中には他にもいるんだな」

と思った。

片や、ヴィーガンの人たち

「ヴィーガン」とは最近よく聞くようになったが、さっきとは逆で、世間には肉と魚を一切口にしない人たちもいる。

実は僕の知人にもヴィーガンが二人いる。

彼らは動物愛護とか環境問題とか信仰に基づくいわゆるラディカルなヴィーガンではなく、
健康のための選択として、ヴィーガンになった。

一人は50代女性でヴィーガン歴2年くらい。
そして彼女にヴィーガンを勧めたのがもう一人の人物で、ヴィーガン歴はある程度長く(詳しくは知らない)、何と今80歳なんだが、とても健康的だ。

僕はというと、ヴィーガンではないが、1年間肉断ちした事もあって、それ以降もしばらくの間はお肉をあまり食べない傾向が続いたが、だからどうだという感じはなかった・・良いも悪いもなかった・笑

これらがヴィーガンに関する僕の観察と経験だ。

なので「良いも悪いも何とも言えない」が率直なところなのだが、

少なくとも、ネットでしばしば見かけるような

「ヴィーガンを続けた結果、悲惨なことに・・」みたいなもの・・

つまり、Befor/Afterの写真が並んで、Afterの写真がガリガリで、見るからに「不健康そう」といった・・ああいうことは全く起こっていないし、起こらないような気がする、ということは言える。

毒か? 薬か?

ヴィーガンとは相容れないが(笑)、僕はヨーグルトを時々食べる。

ヨーグルトに関しても以前から不思議に思っていて、「お腹のお調子を整えるのだろうか?」とよく謳われているが、僕はヨーグルトを食べてお腹の調子が良いとかどうとかの分かりやすい実感はない。

うちの母も朝によくヨーグルトを食べていて、僕の友人にもヨーグルトが好きな人がいるが、彼女らに「ヨーグルト食べてて調子が良い、とか実感ある?」と聞いても「特にない」と言う。

人によっては「ヨーグルトはお腹に悪い」ということを言う人もいる。しかし、これはこれで信じる理由がなく、「ヨーグルトを食べて調子が悪い」という実感を感じたことはない。

健康の通っぽい人達は口を揃えて「発酵食品は健康に良い」と言う。

発酵食品が健康的というのは、健康通の間では原則みたいな感じもある。

菌活・腸活といったコンセプトも耳にする。

しかし、別のところでは、「発酵食品が体の負担になる人も珍しくない」という話も聞いた。

となると、
「良し悪しは一概には言えない」といった、
まさに毒にも薬にもならない結論になる。

(余談だが、ちょっと前に、和田秀樹っていう医学者が言ってたが、コレステロールは循環器内科的には悪影響の原因となるが、全体として見れば免疫力を高めて癌を抑制するし、「悪玉」と呼ばれるコレステロールでさえむしろ健康に良いとか。)

わたしの健康

僕は今までには、趣味でアーユルヴェーダもかじったし、その他の色々な健康法もやった。

代替療法で言えば、知り合いにホメオパス(ホメオパシー)もいれば、ヒーラーもいる。

そしてあれもこれも、究極的にはよく分からない。

(各種の健康観の興味深さは認めるものの、こう言っては何だが、信仰/信念の問題になっている場合も少なくないと感じる。)

肉食・ヴィーガン・発酵食品のように、「人による」という原則がある。それとは別に、客観的に「良い/悪い」という基準も何かしらはあるとは思うが、巷の情報はあまりに玉石混淆かも知れない。

なので、僕としては「自分の好みと興味に応じて楽しむ」ということを基本原則にしている。

勉強熱心な人には「いやいや健康ってのは奥が深いんだよ」と言われるかも知れないが、奥深さよりも、自分の「基本」を重視することにする。

「道に迷ったら基本に立ち返る」的な話だ。